交通事故による運転免許への影響
交通事故による運転免許への影響
Q運転免許の点数は,どのようになるのでしょうか
A
交通事故を発生したときに気になることとして,運転免許の点数が基準を超えて,免許停止や免許取消になるのではないかということが挙げられます。
この点数制度について,どのようになっているのでしょうか。
点数制度の考え方としては,①道路交通法違反が存在し,②その違反行為が進んだことにより,事故が発生したというように考えているようです。
そのことから,
「道路交通法違反に対応する基礎点数」(神奈川県警ホームページ参照)
と
「交通事故等の内容による付加点数」(警視庁ホームページ参照)
の合計から,点数が導かれます。
基礎点数とは,信号無視・スピード違反などの法律違反行為に対してつけられます。
付加点数とは,事故により死亡者が発生したり,負傷者が発生したりした場合に,その程度の内容と事故の責任の程度に応じてつけられます。
そして,基礎点数と付加点数の合計点数を,行政処分基準点数の表(警視庁ホームページ参照)にあてはめると,処分の内容が判明します。
なお,行政処分基準点数の表にある「前歴」とは,処分の対象になる違反行為のあった日からさかのぼり過去3年間に免許の停止などの行政処分を受けたことをいいます。
具体例
今までに行政処分を受けたことが無い人が,対面信号が赤色であるにもかかわらず,信号無視をしてしまって事故を起こし,事故の相手方に20日間程度の怪我を負わせてしまった場合
解 説
信号無視については,違反点数2点とされています。
負傷の程度が15日以上30日未満であり,加害者側が赤信号無視をしており,専ら違反行為をした者の不注意によって発生していることから「責任の程度が重いとき」となるため,事故の付加点数は6点となります。
これを合計すると,基礎点数2点+付加点数6点=8点となります。
行政処分前歴が0回で,違反点数が8点になるため,行政処分基準点数の表にあてはめると,30日間の免許停止の処分になることが分かります。
Q現在の免許の点数を知るためにはどうすればよいでしょうか
A
交通事故を起こした際に,過去に交通違反歴などがあれば,免許停止処分などを受けるかもしれないという心配事が出てきます。
このような場合,免許の累積点数はどのように確認すれば良いのでしょうか。
方法としては,自動車安全運転センターで「累積点数等証明書」を発行してもらう方法があります。
累積点数等証明書では,交通違反や交通事故の点数が、現在何点になっているかを証明してくれるため,現在の点数が分かります。
累積点数等証明書の申請方法は,運転経歴に関する証明書の申込用紙は、警察署、交番、駐在所、及び各センター事務所に備え付けてあるため,申込用紙をもらってきて必要事項を記載のうえで,申し込むこととなります。
詳細は,自動車安全運転センターのホームページに記載されているので,ご参照ください。